立つ場合、歩く場合

その後ランクA以上にまで回復したが再発作などのきっかけで再度寝たきり(ランクB以下)になった(7初回きっかけ調査時脳卒中などのきっかけで、一度ランクAにまで落ち、その後再発作などのきっかけで寝たきりになった(1296)老衰や難病などの人たちについて、明確なきっかけが一つもなく一進一退で徐々に寝たきりになった(2396)*告例の複合したパターンも多々みられます。AOL:アクティピティーズオブデイリーリビング=日常生活能力。高齢者の介盟認定などに用いる。:介助を受けて外出できる。B室内なら移動できる。:ベッド上でのみすごす。では、どのようにすれば寝たきりにならないで済んだのでしょうか。それに対する意見は五つに分かれましたが、もっとも多い意見はリハビリテーションでした。その他、本人の努力、家族の努力、適切な介助、病気の予防などの意見がありましたが、いずれにしても寝たきりの半分は防げそうです。過度の安静で「寝かせきり」にしない寝たきりを防ぐ心得の第1、第2、第3は、前にも述べてきましたように、①朝起きたら着替え、身だしなみを整える③手を出さず目を離さず見守るといった適切な介助と、それらを積極的に行う維持的リハビリテーションです。これら介助、リハビリテーションは概念的な表現ですので、その具体的な内容については、このあとの各節で座る場合、立つ場合、歩く場合などと動作別に説明していきます。第3のあと第4、第5と続く心得は、④過度の安静に甘えての寝かせきりをつくらない⑤家の中や周囲の移動を阻害する構造を取り払うの二つです。肺炎や結核が全盛をきわめた切年前までは、病気になるとまず安静が求められたものです。効果的な化膿止めの薬がない状況では、体内に入って繁殖している細菌の勢いを削ぐには体力をつけることと、安静にして鎮静化を促す以外に効果的な方法がなかったからです。安静による弊害こそ危険、精神的にも身体的にもおさえこまないところが、その頃の経験が高齢者の知識としていまでも頭の中にこびりつくようにして残り、生活習慣病に惹起される脳卒中や心筋梗塞、骨折などが主流を占める現在でも過度の安静を守ったほうが予後が良くなると思っている高齢者が多くいます。確かに脳出血や心筋梗塞の直後、骨折のため足がぐらぐらしている場合など安静を要する時期もあるでしょうが、多くは213日、長くても1週間も経てば安静が解除されても元の病気を悪くするものではありません。