精神面を豊かにする

このことから、座ることは移動の第一歩となることがおわかりいただけると思います。寝ているより上体を起こすだけでからだの働きが変わる精神面や移動のしやすさ以外に、身体面では、座っていると足の血管が縮み、頭の血管が開くことにより全身に一様に血液が行きわたるような仕組みが働きます。そして、座っている状態から横になって休みますと、今度は足の血管が拡大し、頭の血管は細くなります。このような働きが生じないで、横になっても頭の血管が聞いたままですと頭に血液が多く行き過ぎ、頭が痛くなりますし、座っているときに頭の血管が細くなっていますと、頭に血液が送り込まれないため固まいが生じてしまいます。これを「起立性低血圧」といいますが、このように臥床状態から腰をかける動作に移るだけで血管は開いたり閉じたりとせっせと働き、活躍しているのです。さらに、座ることにより肺の働きや腸の働きがよくなり、肺炎や便秘が生じにくくなるなど、横になって寝ているより、腰をかけて上体を起き上がらせることだけでからだに大きなプラス面が生じます。このように、座ることはからだをより健康な状態に保つ上でも、また、移動を容易にする点でも、そして社会とまじわって精神面を豊かにするためにも大切といえます。り方とその条件座るためには胴体から首にかけての筋肉が強くなければなりません。しかし、長期間にわたって寝込んでいた、脳卒中や脊髄損傷などで胴体の筋力までが弱まっているといった場合には、腰をかけても左へ右へ、前後へと倒れてしまいます。このような人の場合には、ベッドの背を少し上げてもたれて座らせる布団の場合は頭首胸の後ろに布団や座布団、枕などを当てがって上半身をmim度もたれて起き上がらせるなどにより「座ること」に徐々に慣らせていきます。ます上半身叩度アップを目指しギヤジアップ布団やベッドの上で足を伸ばしたまま座る座り方を「長座位」といいます。ベッドの背を上げ、それにもたれて座った場合も両下肢は長く伸びたままですので「長座位」となります。布団やベッドの上で足を伸ばしたまま座るのを長座位といいます。この座り方は背もたれによる長座位よりも安定性が悪くなります。そこで膝を少し曲げて長座位をとりますと、楽で、そして安定性のよい座り方となりますが、さらに下肢を奈差させたり、片方の下肢を折り曲げて胡座(あぐら)のような形にして長座位をとりますと、安定性が増レます。